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【 STORE STORY 】「好き」をカタチにするモノ作り工房:目黒『Makers’ Base』

JR目黒駅から徒歩およそ5分、目黒川を渡りビルと町工場が混在する中を進むと、一棟の大きな黒いテントに気づく。
ここが日本最大級の会員制シェア工房『Makers’ Base(メーカーズ・ベース)』だ。

ここは、木工・金工、テキスタイルなど、100種類以上の機器を自由に利用できるモノづくり拠点だ。
ここは、木工・金工、テキスタイルなど、100種類以上の機器を自由に利用できるモノ作り拠点だ。

目黒のMakers’(作り手)が集うBase(基地):
到着するなり出迎えてくれたのはテーブル越しの若いお兄さんと椅子の上の愛犬メイちゃん。2人のシャイで自然な笑みから、この場が居心地の良い空間だと伝わってくる。

「ここは一体どんなところ?」とお会いするなりこのお兄さんに聞いてみた。

『Makers’ + Base』とは、モノづくりが好きで(好きで)仕方がない、『作り手』が集い、個人が主役であれる『基地・土台・出発』。「メインの会員は美大生やデザイナー、クリエイター。自分の作品制作のために利用される方が多いです」

そう笑顔で説明するのは、2013年9月設立以後、述べ2,600名以上のMakers’(作り手)にBase(場)を提供し続ける最高執行責任者(COO)の松田さんだ。松田さんは過去のコンサルタントとしてのご経験より、人が働く「場」を考えることを追求した。

「若きクリエイターにとって、自分の作品販売で生計を立てるのは一つの目標です。しかし世の中に認められるまで、時間がかかる。作品づくりに集中する一方で、自らの作品を積極的に売り込むのは得意ではない、といったクリエイターも多い」

『クリエイター』と『ビジネス』という、一見結び付きにくい関係に対して松田さんは新しいアイデアを抱いた。
「モノ作りを職業にしたい人たちが経験を積み、なんらかのビジネスにつながる場所があったらすてきだな、と考えていたんです」

Base:それは、基地から出発点へ
そんなMakers’ Baseも駆け出しの当初は集客に苦労し、会員よりもスタッフの数の方が多い日が続いた。
「このままやっていけるのか、本当に心配でした」と松田さんは振り返る。それでも「挑戦しないと成功はない」と考え、さまざまな企画を打ち出していった。
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転機となったのはモノづくりの体験型ワークショップ。「スタッフが一般のお客さまとコミュニケーションを取りながら教えれば、新たなビジネスになるかもしれないし、彼らにとってもいい経験になるのでは」というアイデアから生まれた企画だ。広告も打たずに口コミだけで予約を開始してみたところ、リング制作のワークショップはあっという間に満席になった。

この経験から松田さんは「モノを作りたい」というニーズが多いことに気づく。また、ワークショップを受けたほとんどの人は、SNSで自分の体験を紹介する、という事実も知った。
「今は“モノが欲しい”という以上に自分でモノを作ったこと、そのセルフストーリーを求める方が多いんです」

さらに2014年11月に100人のクリエイターが3日間で100個のワークショップを行うイベント「100 Makers’ Open Base !」を実施。来場者が1,000人を超え、大盛況で終了した。

「クリエイター側にも『ワークショップをやりたい』というニーズがあることに気づきました。外部のクリエイターも巻き込むことで、新たな可能性が広がっています」

Makers’ Baseでは今もFacebookを使ったプロモーション活動以外はおこなっていない。それにも関わらず、お客さまの数はワークショップをきっかけにSNSと口コミで増加。施設利用の会員数も順調に増えているという。ネットとSNSの発達により、広告宣伝手段も大きく変化していることがうかがえる。

今後のMakers’ Baseの展望について、松田さんはこんなふうに語ってくれた。

「チャレンジの数が成功の確率を高めるんです。おそらく来年取材に来ていただいたら、また新しいことに取り組んでいると思います」

Makers’の「Base」が意味する基地、土台、出発点。ここは、若きクリエイターが、それぞれの道を歩みだすなかで交友を築いていく『集い』と『出発』の場なのだ。
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東京・目黒 / Maker’s Base
http://makers-base.com/

Square編集部
文:鈴木はる奈
写真:Cedric Riveau

次回 5月16日(土)は、【STORE STORY】アキバ『Imtiaz’s Camera Market』

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