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【 STORE STORY 】 「同世代に囲碁の魅力を伝えたい」麹町のサロンに集う若手コミュニティの挑戦

白黒の石を交互に配置し、相手より自分の石が広い領域を占めるように囲って勝敗を決めていく――。囲碁は昔から日本で親しまれている頭脳ゲームである。

東京メトロ・有楽町線の麹町駅に直結したビルの4階にある「ダイヤモンド囲碁サロン」(以下DIS)。会員だけでなくビジターも利用でき、入門者向けの囲碁教室から、インストラクターによる個人レッスンまで行っている。

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「オフィス街にあるため会社員の方が多いですね。近くの会社に勤める方が、仕事後に囲碁を打ちに来ることもあります」
そう説明してくれたのは、サロンマネージャーの川崎亜弥さん。

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DISは方円企画という囲碁のイベント企画、運営を行っている企業が経営している。代表の白江徹一さんは、2001年にダイヤモンドホテル(半蔵門)が経営する囲碁サロンが閉鎖することとなり、同サロンを引き継ぐことを申し出たという。白江さんはここで今までにないスタイルの碁会所を作ろう、と心に決めた。

「新しいスタイルとしてサロン形式を取り、居心地の良い空間で人と人がつながる場所を目指して日々活動しています。また入門初心者を大切にする点も心がけています」と語る白江さん。サロンの名のとおりDISは囲碁をゆったりと楽しめる場所で、カウンターバーも併設されている。

DISがスタートした頃はお客さまの年齢層が高く、若い世代が少なかったという。しかし当初からお客さまだったビジネススクールのトップの方が「若い人にも囲碁を広めましょう」と自分の身の周りの若手に声をかけてくれたことがきっかけで、DIS交流会というサークルを立ち上げた。そして毎週水・金に20~30代の若い世代の人たちがDISに集まり、囲碁を楽しむようになった。

“囲碁は戦略を立ててゲームを進めて行く点が、経営に近い”と考える経営者も多く、「経営と囲碁を語る」といったイベントを開催。最近では大阪、福岡にもDIS交流会を立ち上げ、学生囲碁界への支援も行っている。

DISの運営スタッフの一人である桝 由美さんは、元建設会社の会社員。DIS交流会をきっかけにして、昔親しんでいた囲碁の世界に戻ってきたそうだ。
「囲碁は1対1で長時間対峙するため、相手のことをよく知ることができ、対局後に仲良くなることも多いんです。DIS交流会に参加して、同世代の仲間とのつながりができました。

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また、普通の会社員では出会わないような企業のトップや政治家、芸能人の方とも囲碁を通じて仲良くなっていって、まさに人生が変わっていきました」

さらに20~30代への囲碁普及を目指すIGO AMIGOというボランティア団体が立ち上がった。IGO AMIGOに参加した桝さんは、「女性でも囲碁を“面白い!”と感じてもらえるような活動はできないか」と考え、若い女性をターゲットにしたフリーペーパー『碁的』(年1回発行)を2007年に創刊した。

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『碁的』はプロ棋士の女性をモデルに起用し、一見するとファッション誌のようなデザインの冊子である。内容も囲碁と美容をからめるなど、女性たちの興味をひくように工夫を凝らしている。あくまでもボランティア活動だが、「囲碁業界全体が盛り上がるなら」と活動を継続している。

「IGO AMIGOや『碁的』のおかげで、間違いなく若い世代の囲碁人口が増えました」と語る白江さん。

しかし若い世代の囲碁人気はまだ大都市圏のみに限られているという。川崎さんと桝さんは「囲碁の魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたい。今後も若い世代や女性を中心にしたPR活動をしていきたいです」というこれからの目標を話してくれた。

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白江さんも彼女たちの活動に対し、「囲碁を仕事としてだけでなく、いろいろなアイデアを出してもらって、囲碁の新しい楽しみ方も提案してくれています。これからも業界をけん引するサロンを作ってもらえたらと思います」とエールを送る。

DISを運営するスタッフたちの「囲碁を広めたい」という情熱がDISの活力になり、多くの人をひきつける場所になっているのだと思う。

東京・麹町
ダイアモンド囲碁サロン

Square編集部
文:鈴木はる奈
写真:Cedric Riveau

Square編集部はお店の知らせざる想いを応援します。
次回 【STORE STORY】は6月27日(土)投稿予定です!

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